10年程前、都内で始めた一人暮らし。部屋の広さは5帖のいわゆる三点ユニット(浴槽、トイレ、洗面台が一体になっているユニットバス)の賃貸物件、今でも魅力を感じてしまう低家賃。狭いながらも、現在の生活の原型となる「アーロンチェア」、「壁面上部にカウンターとハンガーレール」があり、生活に不便や狭さは全く感じません。

https://realestate.yahoo.co.jp/rent/detail/000002978043e1f8794a1b94dd4f8297a29a36e7ae4e/より参考間取り

部屋の広さは5帖でしたが、部屋に一人で居る分にはほとんど狭さを感じず、どこか快適でもあるコンパクトな生活。
三点ユニットのバスルームも割とこまめに掃除をし、たまには浴槽にお湯を張って浸かったりと、不都合は全くありませんでした。

住戸全体で15㎡
面積と広がりの感じ方

「部屋の広さが5帖、奥行き50㎝程のクローゼット、三点ユニット、ミニキッチン、玄関、洗濯機」これを全部足して15㎡、見方によっては超合理的設計です。
この生活の中で不要なモノを減らして行く、断捨離を意識的に行う様になりました。

そしてもう一つ、この狭い面積での生活から得た経験は、引越し前の家具等が部屋に全く何も無い状態と、家具を置いて生活をしているときの空間の広がりの違いをかなり強く意識できた事です。

___視界に入る情報の総量が空間を狭く感じさせる

同じ面積の部屋でも、そこに置かれる一つ一つの家具や生活用品が空間の広さの感じ方に大きく影響します。

一般に、部屋の中に置く家具の高さを抑える=低くすると部屋を広く感じる。

同様に、視界に入ってくる「」の数と強さが少なければその空間に落ち着きを感じます。

たまに浸かる三点ユニットの浴槽から、カラフルなシャンプーとボディソープの容器がよく目に栄えました。この色彩の、強さを抑えるとまた違った空間になるだろうなとはっきり感じ始めたのがこの時でした。

無印「PET 詰替ボトル」

いつか買おう買おうと思っていた、無印「PET 詰替えボトル」を昨日ようやく購入しました。シャンプーとボディソープの2つ。

視認性を重視して、シャンプー/ボディソープなど、内容物の文字シールを貼るのではなく、容器自体の色を分けます。

白とグレー

このグレーの色合いが素晴らしい。光沢があるのにどこかマットな印象を感じてしまう。

PETの素材なのに表面に奥行きがあるかのようです。

___色を「仕分け」る

詰替えが完了。おそらく、販売戦略上ストアに陳列された時、一目で認識できる事を優先して決定されたシャンプーボトルの日々の生活の中では必ずしも必要な色ではありません

静かにリラックスできるバスルームに
少しだけ、変わりました。

どんな部屋の、どんな場所にも合う色合いとフォルム。インテリアの中で、引き立たせたい色と、抑えたい色。「色の仕分け」が部屋を広くしてくれます。