新築やリノベーションの工事が完了して、新しい空間が出来上がる。
本当に嬉しい瞬間ですね。
そんな嬉しいタイミング間近に行うのが、
完成検査。
ここで1つチェックしておきたいのが、扉が開く先に「涙目」が着いているか。
「涙目」って何?分かりにくいけれど、分かると面白い、建築用語の1つです。
分かると本当に面白い!
建築用語「涙目」
間取りプランニングから、住宅設備の検討、壁紙をはじめとする仕上げの選定。
工事金額をまとめて、工事契約。そして着工。
迎える工事完成。
本当に嬉しい瞬間です。
そんな嬉しい工事完了間近に行うのが、完成検査です。
これは工事が終わった物件を、施主が受取る前に行う最後の検査です。
細かな傷や汚れなどをチェックして、最終の補修作業を行なってもらいましょう。
完成検査でチェックしたいポイント
「涙目」
完成検査でチェックしたいポイントの一つに、「涙目」があります。
涙目(又は単に「涙」とも言います)はそのまま、「ナミダメ」と読みます。
扉が開く先に付いている、樹脂性の小さな緩衝材の事。
まさに涙のような形。
ネーミングに思わず納得してしまう建築部材の隠れた人気者です。

こんな小さな建築部材ですが、その効果は絶大。
涙目が着いていなければ、扉が壁に直接ぶつかってしまい、扉と壁の双方がすぐに傷付いてしまいます。
出来れば完成検査時に、一つ一つの扉を壁側まで開き切り、「涙目が着いているか」そして「涙目がキチンと緩衝材の役割を果たしているか」をチェックしたいですね。

少し位置がズレているだけで、全く機能しなくなる事だってあります。
涙目が引渡し後に無くなってしまった場合は?
物件引き渡し後、新しい生活が始まり、そしてその生活の中で時間が経過して行きます。
涙目は、小さな樹脂を粘着剤で壁に付けるだけの比較的簡易な建築部材。
当然、生活していく中で、いつのまにか取れて無くなってしまう事もあります。
涙目はかなり安価で一般的に販売されていますので、簡単に購入でき、無くなってしまった場所に取付ける事が出来ます。
壁紙クロスの補修を職人さんに頼むよりもはるかに安価に済みます。
大掃除の際にでも、各扉の開く先に「涙目」が付いているか一つ一つ見てみるのも良いかもしれません。
涙目
(ナミダメ)