理想の住まいづくりに欠かせない間取りのプランニングや住宅設備の設定、仕上材の選定。
他にも窓サッシのサイズや形式も住まいに大きな影響があります。

そんな窓サッシ選びの際に出てくる頻出建築用語はめごろし」。
初めは何の事?と思いますが、分かると面白くなってきます。

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「はめごろし」漢字で書くと

はめごろし」、漢字で書くと「嵌め殺し」。

文字だけ見ると、少し怖いですが
れっきとした窓の種類の一つです。

一番良く見る表記は、
「はめ殺し」
の組み合わせになるかと思います。

窓の種類と聞けば、何となく意味が分かりそうな気がしますが、

開閉しない、光を取り込むのための固定された窓」の事です。

最近の呼び方では「FIX(固定)」の方が良く聞くかもしれません。

「はめ殺し」


はめ殺し(はめころし、はめごろし)とは、壁などに直接はめ込まれた、開閉することができない窓のこと。
はめ殺し窓(はめころしまど、はめごろしまど)、フィックス窓(フィックスまど、英:Fixed window)ともいう。
「フィックス(Fix)」は「固定する」の意。

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デザイン上は超優秀

文字だけ見ると少し怖い「はめ殺し窓」ですが、デザイン上は超優秀というほど、すっきとした窓周りを演出できます。

はめ殺し窓には開いたり、引いたりという可動性が必要ないため、
純粋な「ガラスと、ガラスを固定する枠」のみという最小限の部材での構成になっており、
結果として簡潔な作りのすっきりとした窓サッシになります。

画像出典:lixil.co.jp

はめ殺しなら、大小様々なサイズの窓も可能

「はめ殺し窓」を含む窓サッシには製作範囲と呼ばれる、サッシを作製できる寸法の範囲に上限と下限があります
>>「リクシル サッシ 製作範囲」をググってみる

この製作範囲が他の窓サッシに較べて「はめ殺し窓」では範囲が広くなっています。
つまり、小さな窓から大きな窓まで広範囲のサイズ窓が製作できるという事になります。

他の窓のように開閉機能が無いという事が、このように製作できる窓の大きさにもプラスの影響をもたらします。

 

掃除はちょっと大変

そんな良い事ばかりの「はめ殺し窓」にも不利な点があります。
特に気になるのが、窓外側の掃除

窓サッシを開けることが出来ないので、原則として外から掃除をするしかありませんが、往々にしてはめ殺し窓は高所の足場がない箇所に設置されていることが多いです。

そんな時は、磁石式のガラスクリーナーが便利です。
両面タイプなら内側と外側を同時に掃除することが出来ます。
はめ殺し窓を掃除してみようと思ったら、一度お試しください。

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建築用語はめごろし
いろいろあるけど分かると面白い


“HAMEGOROSHI”
architectural terminology
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