あの、ちきりんさんが、まさかのリノベ本を書かれました!
これは読まずにはいられません!

先ず、はじめに全体を通しての感想。
ちきんりさんご自身が著書のはじめにもはっきりと明言されておられますが、「徹底的に顧客目線で書かれている

とにかくこれからリノベーションをしようと考えている方、リノベーションをしようか迷っている方が読まれると最適です。
細かいデザインや間取りの要点も取り上げていますが、基本的にはリノベーションが完成するまでの流れが誰にでも共通し、また誰もが問題とするポイントをピックアップしながら書かれています。

その一つ一つの内容が、日々設計を生業としている僕から見ても間違いなく正確に捉えられています。
分析力はさすがの一言。日々の業務の中で当たり前になってしまった事が客観的に把握出来ました。

2019.6/26 追記
なんとちきりんさんがツイッターで取り上げて下さり、たくさんの方に訪問いただきました。
本当にありがとうございます。

読み終わって僕なりに感じた事を本エントリーにて3つだけ上げましたが、この本の凄さは
工事が終わった完成写真や、空間・部材など機能の説明がメインなのではなく、リノベーションが進んで行くその過程が内容の中心になっている事です。

これはリフォーム・リノベーションを業務としている側の人間としては、ある意味不都合な内容とも言え、表に出づらい部分でもあります。
おそらく、消費者としてリフォーム・リノベーションを経験した方ならば、誰もが直面した問題ですが、これを分かり易く体系化された資料がこれまで存在していませんでした。

完成写真を並べて工事完成後の良いイメージだけを安易に伝えるのではなく、
本当にリノベーションを始めた人が突き当る面倒な部分を、自身の具体例から客観的に捉えて体系化している。

これがこの本を読むべき理由。

たった一度のリノベーションでここまで正確に全体像を捕えられたのは、まさにちきりんさんならではの事。一度読み始めれば、あっという間に読み終わってしまいます。

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業界人間の僕が読んで納得したこと3つ。

業界の人間が読んで納得したこと①
プロでも壊すまでわからないことがある

これは業界の人間も悩まされるポイントです。
設計図面は竣工図となると普通図面の縮尺が1/200、良くても1/50という縮尺です。
必ず問題になるのは、実際に現場で職人さんがする作業1/1という縮尺であるという事です。

パソコンの中で1/100や1/50という縮尺で作図された図面の通りに、1/1という縮尺で現場の職人さんが正確に施工出来るとは限りません

多少のヒューマンエラーや寸法のズレは必ず起こります。
機能性に何か不具合が起きるわけでも無いので、そのまま建物の建設は進み、仕上げが施行されるとそのズレは確認のしようがなくなり、そして完成します。

施工の過程で生じた図面と実際の建物のズレは、仕上げを壊さない限り分かりません

業界の人間が読んで納得したこと②
画像を持っていこう

これはとても大切で、また簡単な事です。
設計者はお客さんの話を聞いて希望の間取り、内装の一つ一つの色や素材、部材を決めて行きますが、それはお客さんの話の中から設計者が感じ取るしかなく、時間が掛かります。

そして当然限界があります
お客さん側の伝える能力、設計者の受取る能力に差もあります。

これを飛躍的に埋めるのが画像イメージです。
これで希望のイメージが正確に伝わるだけでなく、更にそこから進んだ提案が出来るようになります。

業界の人間が読んで納得したこと③
会社選びは「絶対基準」で

自分がここなら大丈夫、と思える会社に依頼する。
ポイントは人によってそれぞれ違います。このポイントを、自分自身がなるべく正確に理解している必要があります。

僕のリノベーションの場合は、はっきり言って
工事金額の総額
これに尽きます。

それが分かっていたからこそ、施行をしてもらう業者さんを選ぶのは、探し方という点で苦労はしましたが、一貫して迷いはありませんでした。

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