リノベーションを進める中で、必ず立ちはだかるのが工事費用の壁。費用を理由に泣く泣く諦めるアイデアも少なくありません。

僕が行なった、工事費用を40%ダウンさせた具体例を元に、そもそも分かり難い工事費用見積りの内容が何を表しているのか、一つ一つ解説していきます。

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木工事

システムフロアー

キッチン、ユニットバス、トイレ、住宅設備には水・お湯供給と、それを使った後の排水が必要です。
この供給用と排水用の管水廻りスペースの床下に設置されています。したがってユニットバスやトイレの床の下には15cm程の空間が必要です。

この配管用の床下空間の作り方には大きく分けて2つの方法があります。
一つは初めからコンクリートの構造体が、水廻りだけ15cm程下がって作られているケース。
もう一つはコンクリートの構造体が下げられておらず、コンクリートの上に15cm程の段差を付けた床を作り、その下に配管を通すケース。
二つのケースに共通なのは、どちらも15cm程の空間の上に床を作る、という事です。

この15cm程の空間の上に作った床をシステムフロアーと呼びます(他には単純に上げ床、ユニットフロアー等とも呼ばれます)。
まずはメインである配管を設置する工事を行い、その配管を避けてなるべく一定のピッチで床を支持する15cm程の「脚」を置いて行きます。この脚の上に板を張って床にして行きます。

際根太

、とはそのまま意味で端部。
根太、とは床の板を張り付ける、床の板の下に作る下地構成材の事です。

システムフロアーで床を作って行くと、どうしても床と壁のぶつかる所が、少し重さに対して弱くなってしまいます。この床と壁の接合部に補強として作るのが際根太です。
まさに壁と床の「際」に設置する下地材=「根太」の事です。
水廻りの床を作るにはシステムフロアーとセットで、必要不可欠な工事です。

壁下地組

壁の仕上と言えば、壁紙クロス、或いは雰囲気のある塗壁。リノベーションならばコンクリートの構造体をそのまま、というのも有りますね。

仕上を壁紙などにする場合、通常は下地と呼ばれる壁を先に作って、その下地壁に接着剤で壁紙を貼ります。塗壁も同様に下地壁に壁材を塗りあげて行きます。
この下地壁は3〜4cmの細い棒材を格子状に設置し、そこにおよそ幅90cm×高さ2.4m×厚さ12.5mmの石膏ボードをネジで留め付けて作ります。この作業を壁下地組、と呼びます。

壁スタイロボード貼り

上記の壁下地組の内、石膏ボードの代わりに発泡スチールベニヤ板貼り合わせた製品を使う事が有ります。これは外壁側の壁で行い、外部の熱や冷気が室内に伝わるのを防ぐ目的が有ります。

天井下地組

壁と同じように、天井に仕上げ材を貼るには下地が必要になります。これも壁と同様、3〜4cmの棒材を格子状に天井面に作り、この格子状の下地組に石膏ボードを貼付け。壁が12.5㎜の石膏ボードを使うのに対し、天井は9㎜厚のボードを使うことが多いです。

窓枠

窓のガラスと枠で構成されるサッシは、コンクリートの躯体に直接取付けます。一般的にはコンクリートの躯体に、サッシ取付け用の鉄筋材予め設置されており、サッシと取付け用の鉄筋材を溶接で接合。これでサッシがコンクリートの躯体と強固に接合されます。

コンクリートの躯体と接合され、安定したサッシに一番はじめに取り付けるのが窓枠です。
サッシと、窓枠は予め取付け用に部材の凹凸が組み合わされており、視覚的にも余計な出っ張りが無いように設計されています。この窓枠に対して、窓周りの壁下地組を行なって行くので、壁を構成する下地組の基準となる重要な作業になります。

___クロス巻込み

パナソニックや、リクシル、その他多数の各建材メーカーが窓枠を製品として準備しており、色や部材のデザインにこだわって選んでみるのも楽しいです。
また、今回のリノベーションではサッシをグルッと囲む上下左右の枠のうち、上枠左右枠は設置せず壁紙巻込み(クロス巻込み)」という納まりとしています。
これは窓枠を無くすことで視覚的にスッキリとした窓周りを作る事が出来ます。
一方、壁の出隅部分に物がぶつかった材、窓枠が無いため容易に壁が痛むなど、生活する上で注意も必要になる仕様となっています。

___木工事での減額は難しい

以上が一般的な木工事の項目になります。下地組に使う「材料」は、基本的に全国ほぼ同じ材料を使っており、ここでのコストダウンはまず無理です。また、下地組やボード貼付けの「工賃」も人件費であるため値引は出来ず、木工事での工事見積りの減額はかなり難しいと言えます。