中古マンションをリノベーションして、そこで生活する。住まいを考えるとき、今では当たり前の選択肢の一つとなっているマンションリノベーション。実際にやってみた経験から、全体の流れ、僕が遭遇した成功点と失敗点をご紹介します。
コンパクト間取りなら
明かり取りドアが便利
コンパクトな1K間取りでのプランニングでも、必ず欲しいのが部屋と水回りを区切るドア。食事の匂い、洗濯機やトイレの音、エアコンの効果範囲など意識してみると生活を支える重要な要素である事がわかります。
___明かり取りドア(採光建具)のすすめ
住宅では部屋を外側の明るい方へ計画するため、水回り等の空間は光の届きにくい位置になってしまう。そのため、いわゆる採光建具と呼ばれる、明かり取り用の小窓付きドアがとても便利です。部屋に差し込む太陽光が、ドアの小窓を通して廊下へも届いてきます。
今回のプランニングでは、部屋からキッチンまで、ドアが2枚。(間取り図を参照)

日中、料理をする事を考えると、どうしても大きな採光窓のあるドアが欲しいところ。そこで今回はスクリーンパーテションをドアとして使う事にしました。
一般的なドアとは異なり、面材自体が透光性のある、ポリカーボネード製となっており、採光性は抜群。更にドアの枠がアルミ製であるため、ドア自体の重さがなく、開閉がとても軽いのが特徴です。
格子付きタイプ等、様々なバリエーションがありますが、今回は一番シンプルな引き戸タイプを選びました。枠のアルミカラーはブラック。空間が引き締まる事も期待しますが、視認性に優れ、意識せずともすぐにドアを操作できる事も魅力です。
実際に生活してみると
実際、生活してみるとやはり朝、コーヒーを淹れる時に手元が明るく、作業性は上がります。また、外出から部屋へ戻った時に、玄関の照明を付ける必要がないのはとても便利。

___思った以上のインテリア効果
それ以上に大きな魅力なのが、夜、スクリーンパーテションを通して見る照明光です。

ポリカーボネードを通した柔らかな光が、インテリアのアクセントとなって気持ちをリラックスさせてくれます。このインテリア効果は完全に想像のはるか上でした。


___ドア枠に取手があると開閉はスムーズに
良い事ばかりのスクリーンパーテションですが、今回難点を挙げるとすれば、すっきりとしたデザインを優先した為に、「ドアの取手オプション」を付けなかった事。
現在の室内引き戸にはソフトクローズと呼ばれる、ドアの締まりを柔らかく調整する機能がついており、ドアがバタンと閉まるのを防いでくれます。これは開くときも同様に機能し、引き開けようとする力が少し余計に必要になってしまう。

アルミの枠に手掛りは設けられているものの、両手が塞がった状態では開けるのが少し難しい事があります。



コンパクト間取りの明かり取りドアに、スクリーンパーテション。
インテリアの強い味方になります。